入籍して氏名や住所などが変わると、運転免許証やパスポートなどさまざまな変更届に住民票の提出が求められます。そのため、変更した住民票の情報が反映されるまでに時間がかかると、手続きが滞るかもしれません。
今回は婚姻届と住民票の関係を解説しながら、住民票に情報が反映されるまでの期間、入籍後のスムーズな手続きのポイントを紹介していきます。
入籍に住民票は必要？最新の情報が反映されるまでの期間は？
目次
入籍に住民票は不要！
入籍に住民票は不要！
入籍の手続きは、最寄りの市町村役場に婚姻届を提出して、氏名をはじめとする戸籍の変更をします。
戸籍の情報は住民票にも記載されますが、基本的に、入籍する際に住民票は必要ありません。
婚姻届の手続きに求められるのは、おふたりの戸籍謄本とそれぞれの本人確認書類のみです。
ただし、おふたりの本籍地で手続きをする場合は、戸籍謄本を省略できます。
本人確認書類には、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなど、顔写真がついた公的な証明書を提示します。
顔写真つきの身分証明書を所持していない場合は、健康保険証などを複数組み合わせるため、あらかじめ役場に問い合わせをしておきましょう。
婚姻届を提出すれば情報が自動修正されるので、住民票の変更届は不要です。
入籍後に改めて住民票を取り寄せれば、氏名や本籍地、筆頭者、続柄といった情報は、戸籍をもとに最新のものが記載されるため、安心してください。
ただし入籍を機に引っ越しをしたり、世帯主を変えたりする場合は、住民票の変更届が必要です。
引越しをともなう場合は、それぞれの住所地を管轄する市町村役場で、転出、転入の手続きをしましょう。
転出の場合は移動日から2週間前後と、手続きに余裕があります。
転入届のほうは、移動日から2週間以内と定められているため、計画的に手続きをすすめましょう。
基本的に住民票には最新の戸籍情報が記載されますが、入籍による異動の記録を、住民票に履歴で表示することも可能です。
結婚によって配偶者側の姓に変わると、結婚前に開設した銀行口座や保険契約を使う際に、同一人物である証明が求められます。
住民票に旧姓が明記されていれば、旧姓名義のものも支障なく使えるため重宝します。
職場では旧姓を使って仕事をしたい人も、旧姓がわかる証明書を取り寄せておくと安心です。
住民票に旧姓を載せたい場合は、取り寄せる際に、履歴情報を記載する旨の申請が必要です。
手続きに不明な点があれば、窓口の担当者に問い合わせましょう。
入籍後、住民票に情報が反映するまでの期間は？
住民票の情報が反映されるまでの期間は？
入籍後、住民票に情報が反映するまでの期間、反映に時間がかかる場合の対処法を紹介していきます。
婚姻届の手続きの仕方によって、情報が反映されるまでの期間が変わってくるため、入籍前にチェックしておきましょう。
反映まで7～10日前後かかるのが一般的
婚姻届を提出すれば自動で修正されるものの、住民票に情報が反映するまで、7～10日前後の日数がかかるのが一般的です。
すぐに新しい住民票が取得できるとは限らないので、余裕をみて手続きをしましょう。
ただし、婚姻届の提出先と住民票の住所地が一致していれば、即日反映も可能です。
自治体によって対応はさまざまなので、急ぐ場合はあらかじめ市町村役場に電話をし、確認してください。
婚姻届を出したその日に住民票が必要なら、午前中に窓口で手続きをすることをおすすめします。
戸籍の変更は正確な作業が求められるため、時間がかかるのは仕方がありません。
とくに夜間や休日窓口で手続きをした場合は、翌開庁日からの対応になるため、急いで住民票を取得したい場合は、窓口へ行くタイミングも考慮しましょう。
急ぐ場合は「婚姻届受理証明書」を活用する
情報が反映されるまで日数がかかる際に、すぐに住民票が必要な場合は、「婚姻届受理証明書」を活用することをおすすめします。
婚姻届受理証明書は、婚姻届が受理されたことを証明する公的書類です。
最新の戸籍情報が反映されるまでの間、住民票と同様に証明書類として活用できます。
婚姻届受理証明書は、婚姻届の手続きを行った市町村役場で受け取ります。
自治体や紙の質によって価格が左右されるものの、350～1,400円程度の費用で受領できるため、あわせて取り寄せておくと良いでしょう。
最新の情報が反映された住民票が必要になる手続きには、さまざまな種類があります。
たとえば結婚後に運転免許証やパスポートの氏名の変更をするとき、年金や保険の名義変更、勤務先の扶養家族の手続きなどでも必要です。
手続きの期間が厳格に決まっているものもあるため、計画的にすすめましょう。
入籍後、住民票を取得する際のポイント
入籍後のスムーズな手続きのポイント
入籍後に、住民票を取得する際のポイントを紹介します。
住民票は最寄りの市町村役場窓口で取得するほか、マイナンバーカードを所持していれば、コンビニの交付機でも取り寄せが可能です。
郵送でも取り寄せられますが、日数がかかるため、できるだけスムーズな手続きを心がけましょう。
入籍後に必要になる住民票の部数を確認しておく
結婚前に、入籍後に必要になる住民票の部数を確認しておくと良いでしょう。
結婚して氏名や本籍などが変わると、住民票を使ってさまざまな変更手続きをする必要があるものの、その都度住民票を用意するのは大変です。
とはいえ、住民票はたくさん取り寄せておけば良いというわけではありません。
住民票を取り寄せるには、1通300円前後のお金がかかります。
手続きに住民票を添付するのではなく、提示で済むケースも多いです。
必要以上に住民票を取り寄せると、コストがかさむため大変です。
ひとまず住民票が必要となる手続きは、運転免許とパスポートの変更です。
入籍の手続きにあわせて、最低でも住民票を2通取り寄せておくと良いでしょう。
ほかの手続きと同時に行う
入籍の手続きの手間を減らすためにも、窓口で平行して行える手続きは一緒に済ませることをおすすめします。
結婚には、さまざまな変化がともないます。
入籍後の氏名の変更だけでなく、保険金の受取人の変更や固定電話の廃止など、多岐にわたる情報の更新が必要なので、同時に済ませられる手続きを確認しておきましょう。
たとえば市町村役場で婚姻届を提出する際は、住民票の手続きだけでなく、国民年金の変更手続きやマイナンバーカードの交付申請、印鑑証明の登録、廃止などもあわせて行うことができます。
公官庁の場合は、基本的に平日の昼間しか窓口が空いていません。
結婚式や新婚旅行などでも休暇が必要になるため、手続きのたびに何回も仕事を休んで通うのは大変です。
氏名の変更手続きの場合は、「異動から〇日以内」と期日が定められているものも多いです。
もれなく手続きを済ませるためにも、あらかじめ計画を立てておきましょう。
入籍後手続きについてもっと詳しく知りたい方は、こちらをダウンロードしてください。
「平日1日で全部解決！入籍後の手続きBOOK」
また、中には「具体的な結婚のイメージがわかない」「初めてだから不安･･･」という花嫁さんもいるでしょう。
そんなときは、こちらがおすすめです。
「結婚挨拶～入籍までやること "結婚準備まるわかりBOOK"」
結婚にまつわるさまざまな疑問や不安にお答えする、プロのHOW TOを記載しています。
メールで簡単に資料を取り寄せられるため、仕事などで時間がとれない人にもおすすめです。
婚姻届の手続きの仕方や結婚後の生活に不安がある場合は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
入籍の手続きをして、住民票の名前や住所が変わると、結婚した喜びを実感できます。
同時に、情報が反映された後の住民票は、結婚後のさまざまな手続きに欠かせません。
結婚後は新生活で慌ただしいため、手続きはスピーディーに済ませるのが理想です。
早めに住民票を取得して、計画的にすすめましょう。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました！
