結婚の話が出たらまず頭に浮かぶのが指輪ですよね。結婚式で指輪を交換するシーンは、多くの女性の憧れでもあります。
ですが、中には婚約指輪と結婚指輪の違いがわからない、という男性もいるようです。いざ指輪を買いに行く時になって慌てないように、ふたつの違いをしっかりと頭に入れておきましょう。
婚約指輪と結婚指輪の違いは？
まずはもっとも基本的なことである、婚約指輪と結婚指輪の違いから説明します。それぞれの指輪に込められた意味や違いを知っているだけでも、2人の愛がますます深まっていくことになるでしょう。
婚約指輪
婚約指輪とは婚約の記念に男性が女性に贈るもので、正式に婚約したという証となります。婚約しても、まだ正式に結婚していない段階では法的なルールはありません。ですから、男性の気持ちを指輪という「モノ」に込めて贈り、結婚までの期間も2人の気持ちは変わらないことを確かめ合うのです。
男性が指輪の箱をぱかっと開けてプロポーズする、というシーンはおなじみですよね。このように先に男性が準備しておくパターンも良いのですが、プロポーズの後に2人で選びに行って、女性が欲しい指輪を購入するのも良いでしょう。
婚約指輪の歴史は長く、古代ローマの時代にすでにあったようです。当時の女性はこれから夫になる男性に対して純潔を守ることが鉄則であり、これを破ると罰を与えられたともいわれています。強い結びつきを表すため、鉄でできた指輪をはめていたというわけです。その後、素材は金が主流になり、ダイヤモンドなどの華やかな宝石が添えられるようになりました。日本では明治時代にこの風習が伝わったようです。
一般的にはダイヤモンドなどをはじめとした華やかな宝石をあしらったゴージャスなものが多いようです。
結婚指輪
一方、結婚指輪とは2人が結婚したことの証として、夫婦で身につけるものです。プラチナや金でできたシンプルなデザインで、つけたまま日常生活を送っても邪魔にならないものが一般的です。
9世紀にローマ教皇によって、指輪が結婚の証明になると認められたことや、11世紀頃に結婚式で指輪の交換が行われた記録もあります。
結婚指輪は日常的につけるため、離れている時間もお互いの存在を感じられる大切な証のようなものです。また、結婚指輪をしていることで、周囲の人にも結婚していることがわかるので、浮気の心配もなくなるという理由も背景にあります。
婚約指輪と結婚指輪は両方必要？どちらかでOK？
婚約指輪と結婚指輪、それぞれに違う意味があることがお分かりいただけたと思いますが、そうなると気になるのがお財布事情。両方買わないといけないのか、どちらかでよいのかは気になるところですよね。
婚約指輪を購入しないカップルも
正式には婚約指輪と結婚指輪、両方を準備するとされていますが、最近は婚約指輪を購入しないカップルもいます。
金銭的な理由もあげられているようです。指輪を2種類買うのなら、その分のお金を新居や新婚旅行に回したい！というような堅実な考えの人が増えているのかもしれませんね。
結婚指輪は記念品的な要素がありますが、時計やネックレスなど指輪以外の記念品をもらったためという理由もあるようです。
また、婚約指輪と結婚指輪を兼用にしてしまうこともあります。婚約指輪は大きな宝石がついた派手なもの、結婚指輪は装飾のないシンプルなものというのが一般的ですが、結婚指輪を小さな石がついたものにして、両方のいいとこ取りをした指輪を選ぶという方法もあるのです。
両方購入したカップル
お金の節約にもなるし、兼用できるなら２つも買わなくてもいい、という考え方もありますが、両方購入することにも大きなメリットがあります。
女性はやはりプロポーズの時に指輪を贈られるというシチュエーションに憧れを持つ人も多いもの。正式に結婚するまで、素敵な婚約指輪を指につけて過ごす日々は2度と経験できない幸せな日々です。結婚した後でも、婚約指輪を見るたびに婚約当初の思い出がよみがえり、辛いことがあっても乗り越えよう、というモチベーションにもつながると思いませんか。
婚約指輪は、婚約期間中にしかつけないというわけではありません。結婚後に結婚指輪をしていても重ねづけをすれば、より美しく指を演出してくれます。
華やかな指輪をひとつ持っていると、パーティや正式な場所へのお呼ばれなど、特別な日につけることができ、ラグジュアリーな気分を味わうこともできますね。
また、婚約指輪はダイヤモンドなどの高価な宝石がついたものが多く、財産としての価値があるというのも、安心感のひとつかもしれません。
婚約指輪と結婚指輪の選び方
では次に、婚約指輪と結婚指輪はどんなものを選べばよいのか、デザインと素材から気になる予算まで紹介していきます。
婚約指輪
婚約指輪には、永遠の輝きを表すダイヤモンドがあしらわれていることが一般的ですが、誕生石などの思い入れのある宝石でも素敵です。
デザインとしては、大きめの宝石が一粒目立つように飾られたソリティアリングが定番です。宝石が大きすぎると日常使いがしづらいため、最近は小さめの宝石を複数散りばめたデザインも人気のようです。
リングの素材で人気なのはやはりプラチナとゴールドですね。プラチナは変色、変質が少ないため永く美しさが続くのが魅力的です。ゴールドは日本人の肌となじみがよく、プラチナゴールドやピンクゴールドなど色みが選べるのも人気の理由でしょう。
「婚約指輪といえば給料3ヶ月分」というイメージがあり、購入をためらってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、そう言われたのはひと昔前の話で、今は高価なものだけでなく、もう少しリーズナブルな価格のものあるのでご安心ください。
10万円程度のものから、豪華なものであれば100万円以上のものまで、幅広い価格帯のものが用意されています。
結婚指輪
結婚指輪は毎日身につけられるよう、装飾がなくシンプルなデザインのものが主流です。とはいえ、2人の結婚生活を毎日ともにする大切なリングですから、やはり気に入ったものを選びたいものです。
そんな気持ちに応えて、近年ではシンプルながらもリング自体のデザインに少しカーブがあったり、小さな宝石をワンポイントで埋め込んだりと、ありきたりではないデザインの指輪が増えています。リングの内側に名前や結婚の日付など、思い入れのある文字などを刻印するのも、特別感があって素敵です。
リングの素材は婚約指輪とおなじくプラチナ、ゴールドが人気ですが、ペアリングだからといって必ずしも男女で同じ素材でなくても構いません。男性はプラチナ、女性はゴールドというように違う素材であってもデザインに共通性があれば、統一感もありとても素敵に見えます。
金額は、婚約指輪よりは少し安めの10万円～20万円代が多いようです。もちろん、高級な素材でこだわった加工、宝石を取り入れれば高額になりますし、予算に合わせて選ぶことが大切ですね。
まとめ
指輪は女性にとって特別な意味を持つものです。特に婚約指輪と結婚指輪については、憧れや希望を持っている人もきっと多いはず。それぞれの指輪に込められた意味を知っていれば、選ぶ時の想いもより強いものになることでしょう。結婚生活をいつも側で見守ってくれる大切な指輪ですから、2人が納得して心から気に入ったものを選びたいですね。
