結納に代わる場として、カジュアルに親族を紹介し合う『顔合わせ』を行う方が増えてきています。
アットホームな雰囲気で親睦を図ることを目的とするケースも多く「兄弟にも参加してほしい」と考える方も少なくありません。
この記事では顔合わせに兄弟を紹介しても良いのかどうか、招待する場合の注意点などをご紹介します。
招待するべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
両家顔合わせに兄弟は招待しないケースが多い
『顔合わせ』とは、これから新たに親族になる両家を紹介し合い、親睦を深める会のことをいいます。
婚約の儀式である結納と混同しやすいですが、顔合わせは結納を簡略化したもので、別物です。
顔合わせは結納よりも比較的カジュアルな雰囲気で互いの家族を紹介し合えるのが特徴です。
最近では、結納の代わりとして顔合わせの食事会を行うケースが増えています。
顔合わせに参加するのは基本的に本人とお互いの両親(合計6人)であるため、兄弟を招待するのは一般的ではありません。
しかし、結納と違い顔合わせの参加者には決まったルールがないため、実態は人によってさまざまです。
そのため、「兄弟仲が良いので、ぜひ紹介したい」「結婚式に参加できない兄弟がいる」などの事情で、兄弟が参加するケースもあります。
顔合わせで大切なのは、両家が納得できるよう相談しながら進めていくことです。
お互いの常識やマナーと捉えていることには、その方の年代や地域の慣習によっても異なります。
小さなことでもよく相談し、内容をすり合わせておきましょう。
両家顔合わせで兄弟を招待するメリット&デメリット
両家の顔合わせで兄弟を招待することには、メリットとデメリットの両方の側面があります。
それぞれについて詳しく解説します。
【メリット】会話が弾みやすい
・お互いの親族についてより多くのことを知ることができる
・話の種が増えて会話が弾みやすい
・両親だけの場合よりも緊張がほぐれやすい
顔合わせに兄弟を招くことでの大きなメリットは、『話題が豊富』という点です。
かしこまった場面で新郎新婦と両親のみで開催した場合、お互いに緊張してしまい、場の空気がほぐれにくいという懸念があります。
兄弟が参加すれば、人数が多いぶん会話もつながり、和やかなムードが生まれやすくなるでしょう。
トラブルや会話に困った際のフォローも期待できます。
また、兄弟間や親子間の様子から、お互いの親族の雰囲気をリアルに知ることができます。
「お互いの家について知り、親睦を図る」という顔合わせの目的を考えると、兄弟の参加はメリットが大きいのではないでしょうか。
【デメリット】準備の手間や費用が増える
・両親だけの場合よりも日程調整が難しくなる。
・人数が多い分だけ利用できる会場も限られてくる。
・費用が多くかかる。
メリットがある一方で、兄弟の参加には人数が多くなることでのデメリットもあります。
人数が増えるほど、親族全員が参加できる日程を決めるのが難しくなるでしょう。
仕事をしている方が多かったり、遠くに住んでいる親族が多かったりすると、スケジュールの調整はより困難です。
人数によっては顔合わせに使用する会場にも制限が生まれます。
大きめの会場を押さえるとなると、早めの予約が必要になるでしょう。
また、顔合わせの費用は両家での折半や、新郎新婦が負担する場合などケースバイケースですが、人数が多くなるほど費用がかかることにも注意しましょう。
遠方から参加する親族がいれば、宿泊費や交通手段についても配慮が必要です。
両家の顔合わせで兄弟を招待するときの注意点
顔合わせに兄弟を招待する場合、どのようなことに気を付けると良いのでしょうか。
おさえておきたいポイントを紹介します。
招待するときは直接連絡する
両家の顔合わせにおいて、主催者は新郎新婦の2人です。
当日の開催までは互いの両親と相談していく必要がありますが、顔合わせの日程をはじめ、食事会の場所決めなど、細かな準備や手配は主に自分たちで行います。
カジュアルな顔合わせであっても、兄弟への招待は主催者である新郎新婦から行うのがベターです。
なかには兄弟がすでに結婚しているケースもあることでしょう。その場合は兄弟のご家族の了承を得ておくと、より丁寧な招待になります。
配偶者や子どもがいる場合は、一緒に招待しましょう。
顔合わせでは、両家で人数や服装のバランスをとるのが一般的です。
兄弟がいるからといって必ずしも招待するのではなく、兄弟を呼ぶかどうか事前に両家で相談しておきましょう。
席順に配慮する
兄弟が顔合わせに参加する場合、席順に配慮しましょう。
テーブルを見て、入り口から遠い方が新郎側、入り口に近い方が新婦側とするのが一般的な席順です。
加えて、入り口からもっとも遠い上座が父親です。
そして母親、兄弟、新郎(新婦)と続きます。兄弟は年齢順に並ぶようにしましょう。
弟や妹の場合も新郎(新婦)が一番下座に座るのが基本のマナーです。
顔合わせの会場によっては、予想と異なるテーブルの形の場合も考えられます。
一度下見に行き、席順や部屋の雰囲気の確認をしておくと、当日になって慌てずに済むでしょう。
たとえアットホームな食事会であっても、席順への配慮は必要です。
両親や兄弟の心遣いのひとつと捉え、事前にイメージしておきましょう。
兄弟の服装も含めて事前にすり合わせする
顔合わせに両家の兄弟を呼ぶ場合は、服装についても事前に話し合っておきましょう。
両家のうち一方がフォーマルな服装で、もう一方がカジュアルな服装になるような状況を避けるためです。
どのような服装を好むのかは人それぞれなので、ドレスコードをそろえておきます。
また、両家ですり合わせておくことで、誘われた側の兄弟が「何を着るべきなの?」と悩まずに済むでしょう。
洋装か和装かも事前に決めておきましょう。
兄弟の服装は、その日の主役である新郎新婦よりも、控えめで清潔感のある服装を選ぶのがポイントです。
<男性の場合>
スーツスタイルの場合、グレーやネイビーといった深い色合いが基本です。
カジュアルになり過ぎないよう、シャツの上からジャケットを羽織りましょう。
ネクタイの有無については両家で話し合っておくと安心です。
アットホームな雰囲気の場合であっても、ジーパンやTシャツなどのラフすぎる服装はNGです。
シンプルな印象にまとめておくのが無難でしょう。
<女性の場合>
フォーマルな顔合わせなら、スーツやワンピースが基本スタイルです。
会場によってドレスコードが決まっていることもありますので、事前に確認しておきましょう。
格式高い会場の場合は、ジャケットやアクセサリーを身に着けてより上品な印象にします。
女性の場合は、主役の2人よりも華やかになり過ぎないよう注意が必要です。
派手すぎる服装や大ぶりなアクセサリーは避けるようにしましょう。
カジュアルな雰囲気なら堅苦しくなく、きれいめの服装がおすすめです。
顔合わせに参加する際は、準備や服装以外にもさまざまな疑問や不安を感じることでしょう。
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まとめ
顔合わせの食事会には細かいルールはありませんので、兄弟参加についても自由に決められます。
参加することで場が和やかになるメリット、反対に費用面が高くなり、日程調節が難しくなるデメリット、どちらも踏まえたうえで招待するかどうか判断しましょう。
招待する場合は、服装や席順について両家でしっかりとすり合わせてくださいね。
大切な家族が気持ち良く過ごせるような食事会を開催しましょう。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!